特定非営利活動法 人南丹市エコタウン推進協議会

設 立 趣 旨 書

1 趣 旨

   現代社会はエネルギー、工業原料、運輸分野等において、安く

   て豊かな石油に支えられて高度な文明を築いてきました。しか

   し、国際エネルギー機関(IEA)が201011月に、世界の石油の

   生産ピークが2006年であったと表明したように、頼りとする石油

   の生産に翳りが見られます。さらに、2011311日の東日本大

   震災による原子力発電所の事故により、電力の安定供給が大きな

   問題になっています。また、化石燃料使用による地球温暖化問題

   が世界的な課題となっています。

     これらの解決策として、太陽光、風力、小水力、地熱、バイオ

   マス等の再生可能エネルギーが注目されるようになりました。と

   ころが、再生可能エネルギーは、分布は広いが密度が低く、また

   分散しているので、利用にあたっては濃縮する必要があります。

   そのためコストがかかり市場競争力が高くありません。その反

   面、自然環境保全、地域経済活性など地域に対するメリットがあ

   ります。これらの観点から、今後は持続可能な地方分散型社会を

   築きあげていく必要があります。

     さいわい、南丹市には、美山町の小水力やバイオマス、日吉町

   の森林、園部町では大堰川流域や本梅川流域の風況を利用した風

   力発電、八木町の豆腐やようかん製造残渣、家畜糞尿からの発酵

   エネルギーの可能性など、目を転じてみれば再生可能エネルギー

   の豊富な資源があります。まさしく「無いものを求めるのではな

   く、ある宝物を探そう」ということです。

2 申請に至るまでの経過

     南丹市の住民とともに、再生可能エネルギー利活用に関する可

   能性を探り、資源、技術、人材を活用してさまざまな事業展開を

   行い持続可能な地方分散型エコタウンを実現し、安心・安全な社

   会の形成に寄与することを目的として南丹市エコタウン推進協議

   会を平成23122日に設立しました。

     平成24年度は南丹市市民提案型まちづくり活動支援交付金事業

   で「科学となかよし」イベントを美山、日吉、園部、八木町で開

   催し、子供たちやPTAの皆様に、エネルギーの生産体験をしてい

   ただきました。また、市民を対象に実際に自然エネルギーを使っ

   ている場所の見学会を催しました。さらに、同4地区で宝探しミー

   ティングを開催し、眠れる資源に対する発見の意識付け広報活動

   を行いました。また、京都府地球温暖化防止活動推進センターと

   廃食用油を回収してバイオ燃料を使用し、「食の好循環プロジェ

   クト」を実行しました。

   さらに、法人化により社会的な認知と信用を得るとともに、特

   定非営利活動に係る事業、再生可能エネルギーの普及、環境保全

   および持続可能社会の構築に係る事業等の活動を通じて、市民活

   動の一層の活発化を図ることを目指して、特定非営利活動法人南

   丹市エコタウン推進協議会を設立いたします。

     平成25年3月27日

     特定非営利活動法人 南丹市エコタウン推進協議会

       設立代表者 住所:南丹市園部町口人五反田81番地

             氏名:髙屋 直志    印

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ようこそエコ南丹へ

南丹市エコタウン推進協議会設立趣意書

 

現在はエネルギー、工業原料、運輸分野等において安く豊かな石油に支えられて高度な文明を築いています。しかし、国際エネルギー機関(IEA)が201011月に世界の石油の生産のピークが2006年であったと表明したように、頼りとする石油の生産に翳りがみられます。さらに、20113月の東日本大震災による原子力発電所の事故により、電力の安定供給が大きな問題として議論されております。また、石油の使用による地球温暖化問題が世界的な課題となっております。

これらの問題の解決策として、太陽光、風力、小水力、地熱、バイオマス等の再生可能エネルギーが注目されております。当時の菅総理もG8サミットで2020年に発電における再生可能エネルギーの占める比率を20%にすると公言しました。

 再生可能エネルギーは広く分布するが低密度あるいは分散しています。したがって、利用にあたっては濃縮する必要があり、そのためのコストがかかり、低収益で、かつ市場競争力が高くありません。しかし、環境メリットや地域経済・地域メリットがあります。

 以上の観点から、今後は持続可能・地方分散型社会の構築を目指す必要があります。

 一方、南丹市に目を転じ再生可能エネルギーの観点からみると、美山町の小水力、日吉町のバイオマス、大堰川流域の風力発電、八木町の豆腐・羊羹の絞りかすや家畜糞尿の豊富な資源があります。まさに、「無いものを求めるのではなく、ある宝物を探そう」ということになります。

 そこで、これらの再生可能エネルギーを有効に活用し、持続可能・地方分散型のエコタウンモデルを全国に先駆けて実現するために2011年度に制定された南丹市「環境基本計画」の実践を通じて、環境・省エネルギー事業の展開および雇用の促進を図るための組織として、南丹市エコタウン推進協議会を設立いたします。

 本協議会の趣旨は

1.南丹市環境基本計画の理解深化

2.再生可能エネルギーの必要性の一般市民への啓蒙・広報

3.再生可能エネルギーに関する調査・研究

4.南丹市における再生可能エネルギーの発掘とポテンシャルの評価

5.各行政機関との連携

6.再生可能エネルギーの事業化へのビジネスプランの策定

 であります。

以上の趣旨に対し、皆様方のご理解、ご支援を賜り、ご賛同いただきますよう切にお願い申し上げます。